西国三十三所22番 補陀落山 総持寺
大阪府茨木市にある総持寺(そうじじ)は、「亀の恩返し伝説」が残るお寺です。
御本尊は亀の背に乗った千住観世音菩薩です。
また、開祖の藤原山蔭が料理の名人として知られていることから、「料理の寺」「包丁の寺」とし、全国から料理人が訪れるお寺としても有名です。
亀の恩返し伝説
総持寺は、寛平2年(890)年、藤原山蔭により創建されました。総持寺には、この開基の藤原山蔭にまつわる「亀の恩がえし伝説」が伝わっています。
今昔物語にも記されている、「亀の恩がえし伝説」がこちら。。。
深く感謝した高房は観音像の造立を発願。その後、志を果たせぬまま亡くなった父高房の志を継いだ山蔭が仏像造立を果たしますが、山蔭もほどなく逝去。その子らが、寛平2年(890年)に伽藍を完成させます。
これが総持寺です。
こうして本尊は亀の背に乗った千手観音菩薩になっているのです。
札所情報
総持寺(そうじじ) | |
山号 | 補陀洛山 (ふだらくさん) |
札所 | 西国三十三所第二十二番 |
宗派 | 高野山真言宗 |
御本尊 | 千手観世音菩薩 |
本尊開帳 | 毎年4/15~4/21 |
真言 | おん ばざら たらま きりく そわか |
開基 | 中納言藤原山蔭 |
創建 | 寛平2年(890年) |
御朱印
ご詠歌(ご詠歌の意味)
おしなべて 老いも若きも 総持寺の
佛の誓い 頼まぬはなし
総持寺お参りレポート
ここが総持寺の正面入り口です。ここのスロープを登っていきます。
すごいカッコいい山門!
植木もお手入れが行き届いていてお見事!
スロープを登っていくと、なんかカッコいい手水舎があります。
どうやって使うのかな?ってカンジですよね?!
なんとこの手水舎、水鉢前に立つと自動でお水が出てくるんです!
ハイテク手水舎!! コロナ禍にピッタリですね。
第一亀さん発見!
よく見ると亀さんが付いています。
階段を挟んで反対側には、これまた大きな亀さんが寺号碑を背負ってお出迎えです。
このお耳のある亀さん、ご本尊の千手観世音菩薩が乗っている亀さんがモデルかな?
総持寺 山門
階段の上には立派な山門。拝観料は無料です。
楼門形式の門。1688年~1702年の建立と推測されてます。
大阪北摂地域で現存する楼門は、勝尾寺(箕面市)、久安寺(池田市)と総持寺の3棟のみ。
両像ともヒノキとみられる寄木造。鎌倉時代後期~南北朝時代にかけての作品。
ガラスや網が無いので、仁王像がよく見えます。
総持寺 本堂
総持寺本堂、山門は、1571年茨木の合戦で織田信長の焼き討ちに遭い、1603年に豊臣秀頼が再建したものです。
本尊の千手観音菩薩は、信長の焼き討ちの際にも焼け残ったことから「火伏せ観音」とも呼ばれ、火除け、厄除けにご利益あると崇敬されています。
御本尊は秘仏ですが、毎年4/15~4/21の一週間開扉されており、拝観することが出来ます。
本堂の賽銭箱の上にも亀さんが!
■なで大黒天
金運上昇、勝運増進の大黒様。
大黒様をなでてお参りします。
■賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
びんずる尊者は神通力に優れたお釈迦様のお弟子の一人です。
古来より病気やケガなどを持つ方が、自らの患部と同じ所をなでると、治ると云われています。
びんずる尊者をよく手でなでてお参りします。
総持寺 境内
本堂から見た境内。
■鐘楼(しょうろう)
総持寺さんではありがたいことに、鐘を自由に撞くことが出来ます!
■閻魔堂(えんまどう)
池に囲まれた閻魔堂。閻魔堂の台座になっている岩も亀の形になっています。
池にはプリプリのかわいい錦鯉がたくさん泳いでます。
水質管理などもあり、エサやりは禁止です。
この池には亀さんもたくさんいるそうなんですが、この日はお目にかかれず。
包丁塚
包丁の寺、料理の寺として知られる総持寺。
包丁を供養する包丁塚には、料理人から主婦までが古い包丁を奉納します。
ぼけ封じ 普悲観音
ぼけ封じ近畿十楽観音霊場めぐりの第六番が総持寺です。
第一番の今熊野観音寺と第四番の正法寺は西国三十三所巡りの札所でもありますね。
普悲観音から納経所に行く途中、かわいいやつ発見!!(笑)
これは猫ちゃんのしわざだね!?
これを直さずそのままにしてるところがgood!好き♡
開山堂(包丁式殿)
開山堂では毎年4月18日に山蔭流包丁式が行われます。
総持寺の開祖、藤原山蔭は料理の名人としても知られ、山蔭流包丁式の開祖。
開山堂には藤原山蔭座像が祀られています。
古装束に身を包んだ料理人が、食材に直接手を触れず、箸と包丁だけでさばく伝統の技が披露され、全国から料理人が訪れます。
納経所
御朱印受付は8時〜17時です。
建物もとてもキレイで、色々なものを売っています。
江戸時代復刻御朱印
総持寺では希望すれば、江戸時代に押印されていた復刻御朱印をいただく事ができます。
西国観音曼荼羅
総持寺では西国観音曼荼羅セットを購入する事が出来ます。
台紙と納経札33枚で(3000円税込み)御朱印料は500円
※専用額は別売16000円で申し込み可能
お土産など
■かめさんおみくじ 500円
中におみくじが詰められており、紐を引くとおみくじが出てきます。
■亀の恩がえし手ぬぐい 500円
西国三十三所草創千三百年を記念し、絵柄を一新。
「亀の恩返し伝説」の山蔭が大亀の背に乗って現れたシーンの絵柄です。
■花梨等(かりんとう)亀の恩がえし 400円
スイーツ巡礼の参加スイーツです。
プレーン、黒糖、生姜などいろんな種類があります。
■笈摺(おいずる) 1800円
総持寺では笈摺も売っていました。
背文字が南無阿弥陀仏、南無大慈大悲観世音など色々な種類がありました。
お寺案内
併設カフェ&ランチ ポタラ
山門を入ってすぐ右手にカフェがあります。
まだ出来て新しいのでキレイかつオシャレです!
変わった形の屋根は、補陀洛の山並みをイメージしてデザインされているそうです。
ポタラのメニュー
御膳などは各限定20食の様ですが、盛りだくさんで美味しそうだしリーズナブルです!
ドリンクメニューとソフトクリームはテイクアウトOK。
総持寺は周りにも駅前にもさほど飲食店がないので、寺院内で食事が出来ると便利ですね。
営業時間 9時~16時
ランチセット 11時~14時
駐車場
■駐車台数 20台
■料金 最初の40分300円、以降20分毎100円
■駐輪場
お寺の正面入口前に駐輪場があります。
原付バイクも駐輪場に駐車OKです。
アクセス
車でのアクセス
■茨木IC→国道171号線6分(3㎞)
電車でのアクセス
■JR京都線 総持寺駅下車 南口から徒歩5分
■阪急京都線 総持寺駅下車 西出口から徒歩5分
お寺情報
寺院 | 総持寺(そうじじ) |
拝観時間 | 6時~17時 納経受付 8時~17時 |
拝観料 | 境内自由 |
駐車場 | 20台 最初の40分 300円 以降20分毎 100円 |
HP | http://sojiji.or.jp/ |
住所 | 〒567-0801 大阪府茨木市総持寺1-6-1 |
Map |
まとめ
総持寺は見どころも多く、すごくキレイなお寺という印象です。
施設も新しくされている部分もあるとは思いますが、お手入れが行き届いていて、滞在していてとても気持ちがいいお寺です。
西国巡りの札所の中では、駅からも近くとてもアクセスしやすいお寺ですね。
※掲載されている情報については最新の情報とは限りません。ご自身で事前にご確認の上ご利用くださいませ。
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